2014年11月10日
時計裏のメッセージ

先日実家に寄った際に、ガレージの時計がだいぶ遅れていたので電池を交換した時の出来事。
この時計は学校や施設などで良く使われている直径30㎝程の大きなタイプで、お世話になっていた幼稚園の倉庫備品を処分した際に頂いたものを父が加工して、実家のガレージ鉄骨に取り付けてくれました。
この時計を取り付けた1年後に父は癌で去りました。それから3年の月日が流れ、弱った電池を交換してと母に頼まれ、脚立に登り時計を外しました。時計はビスでしっかり固定されていたので、ドリルを使って外し長年の誇りをはらおうと、時計の裏をみたら…
父がマジックで残したメッセージが・・・
平成22年 11月月7日
「日の出の処分品の中に入っていた ヨッチン キバレヨ」
癌の手術が成功し、少し元気を取り戻した頃の父が書き残したメッセージ
脚立の上で思わず涙が溢れてきました・・・
このメッセージを書いた父は、どんな気持ちで書いたのだろう・・・
いつか誰か見るだろう・・・
電池が切れたら交換するだろう・・・
一生誰も見ないかもな・・・
父は僕が今、英明として全国のTVやイベントに出演していることは知らずにこの世を去りました。英明として芸能の世界で悪戦苦闘している今の僕に、この4年前に父が残した「ヨッチン キバレヨ!」のメッセージが心の奥に響きました。姿・形は無くとも、父はこうして現実に僕をを励ましてくれている・・・。父の想いはまぎれもなく、しっかりと生きているんだ・・・涙が溢れて溢れて止まらなかった。
時計の裏で、静かに僕を待っていてくれた父のメッセージ。電池を交換して綺麗に掃除をして、父に返事を書きました。時計の針が音をたててまた元気よく動き出しました。ありがとう、とうちゃん!俺もっともっと頑張るから!
