2012年12月23日

「屋根上の覆面男とはぐれ雲」 2012年を振り返る 5/7 

「屋根上の覆面男とはぐれ雲」 2012年を振り返る 5/7 
僕は6年前に神奈川から故郷の鹿児島に帰省し、父と共に建築板金塗装を経営してきました。
とは言っても、まだまだ見習いで、父の技術の半分も習得出来ない状態で、父が去り、現在
一人で仕事をしています。住宅の屋根や壁の塗装がメインのハードな仕事。今年の夏は殆ど、
屋根の上にいました。瓦やスレート屋根の上は表面温度が70〜80度くらになり、足の裏が
火傷しそうな程です。しかし、ペンキを剥がしたり、破損箇所の補修、有機溶剤の塗装など
人体を守る為、マスク、眼鏡、帽子、作業服など完全防備の状態は、まるで「月光仮面」。
一人では作業困難な現場では、「父がいたらな・・・」と何度もおもいました。
この過酷な仕事を家族の為に30年以上も続けてきた父を、改めて尊敬した年でもありました。

父は若い頃から歌が好きでした。地元のカラオケ大会、NHKのど自慢、など結構ステージで
唄っていました。僕の中にも唄のDNAがあるのは当然。今から6年前、どん底だった僕の人生
を助けてくれたのは父でした。神奈川から一時帰省していた僕に、父がこの曲を教えてくれた。

               「はぐれ雲どこへ」
                                歌手:和田青児
                                作詞:かず翼
                                作曲:宮下健治

          男は後ろを振り向かず 淋しさ道づれに
          昨日を脱ぎ捨て出てゆけと 背中を風が押す
          おーい おーいはぐれ雲 はぐれ雲どこへ…
          真っ赤な夕陽をおいかけて
          目指すは遥かな地平線
          心の荒野で見る夢は
          誰にも負けないぞ ああ どんと行け

          男は器用に生きるなと 親父の口癖が
          今でも聞こえる放浪の 旅路の果てまでも
          おーい おーいはぐれ雲 はぐれ雲どこへ…
          故郷に残したあの女は
          俺など忘れてくれただろう
          心の荒野に咲いた花
          散るなよいつまでも ああ逢いたいな

          おーい おーいはぐれ雲 はぐれ雲どこへ…
          まだまだ丸くはなれなくて
          とんがりぶつかり弾かれる
          心の荒野は夜明け前
          命をかけてみろ ああどんと行け

この曲を父が唄ってくれた時、曲の歌詞と自分が重なり、涙がとまりませんでした…


今年の夏、屋根の上から空を眺め、流れる雲を見つめてつぶやきました

 俺もまだまだ「はぐれ雲」でもさ、どんと生きていくよ!

苦しい時、辛い時、淋しい時はいつも父が教えてくれたこの曲を唄い、自分を奮い立たせてきました。

12月25日 僕に起こる出来事を、あの夏の「はぐれ雲」たちもきっと知っていたはず

つづく

「屋根上の覆面男とはぐれ雲」 2012年を振り返る 5/7 






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Posted by えいめい at 13:30│Comments(2)夢への階段
この記事へのコメント
えいめいさんが今までブログに載せてくれてた空の写真
お仕事中に撮ってくれたものなのかな・・・?

どんなタイミングでこんなに美しいショットが撮れるんだろうって
思ってたから・・・

いつも美しい大空を眺められるから
大きな夢を持つことができるのね。

「はぐれ雲どこへ」
動画サイトで聞いてきました。

ちょっと思いついて
「男」のところを「女」におきかえて読んでみたんだけど

やっぱり変だわ あははは
なんか不自然・・・    男性にしか歌えない歌ですね。

自分を奮い立たせたい時 背中を押してくれる歌があるのはいいな。

これもお父様の大切な“形見”ですね。
Posted by ふく at 2012年12月24日 01:32
えいめいさん

夏の暑い時に屋根の上での作業は

大変だったことでしょう・・・

頑張りましたね


お父様も唄う事がお好きだったんですね

お父様の歌、聴いてみたかったです。

きっと今でも天国で唄っていらっしゃるのでは

ないでしょうか・・・

えいめいさんも頑張って唄ってください。

みんなの心に響く歌を・・・
Posted by さなえ at 2012年12月24日 15:02
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